クラミジアの原因となる細菌を「クラミジア・トラコマチス」と言います。クラミジア・トラコマチスにはどのような原因で感染してしまうのでしょうか。

クラミジアの原因菌「クラミジア・トラコマチス」

クラミジアの原因菌について解説する医者

若い人を中心に、多くの人が感染しているのがクラミジアという性感染症です。

クラミジアは性器以外にも感染することがあるので、クラミジアの中でもいろいろな種類がありますが、一般的なものといえばやはり性器クラミジアでしょう。

クラミジアの原因となるのはクラミジア・トラコマチスという病原体で、真菌に分類される細菌です。

性行為を行ったときなどにこの細菌が身体に入り込むことで、性器クラミジアが発症します。

クラミジア・トラコマチスには偏性細胞内寄生体という特徴があります。

なんだか難しそうに聞こえて、いまいちピンと来ないかもしれませんが、この特徴を持つ細菌は、宿主の細胞の中でしか生存、増殖することができないという性質があります。

つまり、この特徴を持っているクラミジア・トラコマチスは宿主になった人間の細胞の中に入り込み、そこで増殖をし、症状を引き起こします。

生命力の強い細菌であればタオルやスポンジといった無機物の中でも生きていくことができますが、クラミジア・トラコマチスはそれができないため、他の細菌に比べると生命力という部分では弱い細菌であるともいえます。

体内に細菌が入ると免疫が細菌を攻撃するのでは?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、厄介なことに、クラミジア・トラコマチスは細胞内に入り込んでしまうので免疫が作動し、クラミジア・トラコマチスを攻撃することはありません。

クラミジアに感染したときに症状が現れにくいのにはこういった理由があり、だからこそ、クラミジアは厄介な性感染症の中の一つとして数えられているのです。

生命力が弱い細菌は感染経路も限られており、クラミジア・トラコマチスの場合は、粘膜同士が直接触れ合うことで感染を広げていきます。

つまり、クラミジア・トラコマチスが感染している粘膜に直接触れさえしなければ、クラミジアに感染することはありません。

人間など生き物の細胞内でしか増殖することができないのでお風呂やプールなど、水を媒介したりして感染が広がっていくことはありませんが、ディープキスなどになってくると場合によっては感染してしまうことがあるので注意が必要です。

クラミジアにかかっている人がたくさんいるということは、クラミジア・トラコマチスに感染してしまっている人がたくさんいるということでもあります。

性行為を行う人は誰でもクラミジアに感染してしまう恐れがあるので、そのことをしっかり頭に入れておくことをオススメします。